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データベース設計基礎  
 
     
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 データベース設計のポイント
 データベース設計指南:DOA Evangelist 小見山 昌雄
設計とは
  データベース設計と言う表現は、何の疑いも無く一般的に使われているようですが、実はそこにこそデータベースを、ただのファイルに堕としてしまう理由があるようです。
 「設計」には、設計目的に対する創意工夫を盛り込んで行こうとする、積極性があります。
 そのため、設計目的に如何に上手く適合したかによって、善し悪しが生じる事になります。
 「金は幾らかかっても良いので、思いっきり豪華にしてくれ」と言う場合と「なるべく費用は押さえて実用本位に」と言う場合では建物にせよ、乗り物にせよ、自ずと違った設計になると言う訳です。
 設計者は目的に応じて、豪華さ、使いやすさ、安さなどに、自らの知識と経験を賭けて創意し工夫します。
 そのため、「設計」と言う表現の中には、創意工夫を重ねて、より良いものを生み出そうと言う、積極的的な感覚が含まれていると言う訳です。
 
「データベースって何だっけ」と言う方は、先ず、こちらをどうぞ。⇒データベースの基礎知識
老婆心ながら付け加えさせて頂くと、多分、あなたがデータベースと表現している対象は、DBMSであったり、DBMSを使って実装されてはいても、データベースに成り切れなかったファイルシステムである場合が多いと思われます。
 取りあえず、ご自分の知識を整理・確認する上でも、是非ご一読を勧めます。
 データベース設計とは
  では、データベースの設計も設計者の知識と経験から、様々な創意工夫を凝らして良い形を追求するものかと言うと、この辺りから話がおかしくなって来ます。
 確かにデータベースの実装では、全てのデータをRAID0+1として速度と安全性に最大限の配慮をし、遠隔サイトへの自動バックアップ機能も装備した「豪華」なデータベースや、無償のDBMSを使って既存サーバーに外付けハードディスクを追加して運用する「安い」データベースと言うものがあるかも知れません。
 しかし、ここで議論すべきは、データ項目を如何に配置するかと言う概念設計です。
 そこでは「豪華」にデータ項目を何重にも重複させたり、テーブルを統合して数を減らし「安く」するなどと言う事はありません。(⇒後の実装段階での検討はあるが)
 つまり、データベース設計は、誰が設計しても、同じ形にになるべきものです。
 と言う事で、積極性を持って創意工夫を行う事を示唆する「設計」と言う表現が使い難い状況が生まれると言う訳です。
 むしろ、本来あるべき形がどうであるかを明らかにすると言う意味での「分析」と言う表現が適切では無いでしょうか。
 そのため、「データ分析」は「データベース設計」と同義となります。
 このサイトでは良く「データ分析/データモデリング」と言う表現を使いますが、これがいわゆるデータベース設計に相当する作業とご理解頂いて構いません。
 「データ分析/データモデリング」と言う表現は、データモデリングの二面性、ビジネスを把握・理解する事と、把握・理解した内容を図で表現する事を意味しています。
 如何にビジネスルールに精通していても、図で表現する技術が稚拙では、他社に分かる図は描けません。
 また、如何に作図が上手くても、ビジネスの把握・理解が間違っていては、正しい情報を表現する事は出来ません。
 データモデルを描く作業は、この二つのスキルの組み合わせです。
 但し、誤解して欲しく無いのは、業務知識が無ければ正しいデータモデルは描けないと言っている訳では無いと言う事です。
 事前の業務知識が、在ろうと無かろうと、ユーザインターフェースからビジネスルールを抽出して行くのが、いわゆる分析力なので、事前の知識の有無を問うものではありません。
 データベース設計の難しさ
 以上、以前から気になっていた事の一つを解説して見ました。
 とは言え、世の大勢には逆らえません。 世間がこれをデータベース設計と呼ぶからには合わせて行くしかありません。
 と言う事で、本講座でも「データベース設計」と言う表現は使います、その真意はここに説明しているようなものだとの理解で読んで下さい。
 更に、ことデータベースに関しては、他にも誤解や無理解のために、重要な情報が無視されたり、不要な情報が付加される場合も多く、不必要にデータベース設計の難易度を上げる結果になっています。
 本講座は、成果物の外形的な模倣に終始すること無く、データベース設計とは如何なる作業かと言う事について、本質的で正しい概念を持てるよう、技術的な説明と合わせて、ベースとなる考え方や、物の見方についても十分な解説を行います。
 それでは、本講座が皆さんのシステムライフに、より良い変化を起こす事を期待しています。

 無償セミナーのお知らせ
 株式会社エフ・エム・エス主催の無料セミナーでは、このサイトで説明している内容を、更に分かり易く説明しているので、是非ご参加下さい。
 データベース設計のスキル修得へ、良い動機付けになるはずです。
 内容は適宜変更されているので、FMSのサイトで確認の上お申し込み下さい。
セミナー会場の関係で
 定期開催の会場は狭いので、1社から一度の参加は3名までにして下さい。
オンサイト開催あり
 どうしても一度に大勢で聞きたい場合は、オンサイトでの開催も可能です。
 オンサイトで頼まれて行って一人二人では、こちらもやる気にならないので、オンサイトで申し込む場合は五人以上の参加で申し込んで下さい。
 もちろん、オンサイト開催も無償ですが、東京23区以外での開催の場合は交通費を頂きます。
 また、宿泊が必要な場合は別途宿泊費も頂きます。

この講座を読んで、今開発中のシステムのデータモデルや、運用中のシステムのデータベース構造の質が、どのレベルなのか知りたくなった場合は、それらの評価サービスも行います。
 善し悪しに関わらず、自分達の技術レベルを知るのは良い効果があります。
 良ければ誇り、更に指導的役割を自覚して努力する動機となるし、悪ければ戒め、先ずは劣後を取り戻そうと学習する切っ掛けになると言う訳です。
 こちらは無償と言う訳には行きませんが、データモデルやデータベース設計書があれば、ひと眼で善し悪しは分かるので、大した費用は掛りません。(持ち込みでの評価の可能です)
 その替わり善し悪しの評価と評価ポイントの説明だけなので、改善案の検討や再設計に関しては、別途とさせて頂きます。
 気になる向きは、株式会社エフ・エム・エスに連絡をお願いします。

【データベース設計基礎】オンサイトセミナー
 このサイトで説明している「データベース設計基礎講座」の内容を、大量の演習問題を経験する事で短期間に使えるスキルとして修得するセミナーをオンサイトでご提供しています。
 世に「データベース設計」を教えるセミナーは沢山ありますが、そのほとんどは、データベース設計のHowから話が始まり、設計テクニックを中心に伝えようとするものです。
 特に、特定の分析技法・表記法・分析ツール・描画ツール・RDBMSなどを前提にした研修コースは、手っ取り早く作業に入れるので人気があるようです。
 しかし、それらの研修コースは手っ取り早い半面、一定パターンから外れた場合の分析や表現の応用力が身に付き難いと言う難点があります。
 そのため、決まった環境に合わせて作業補助要員を大量動員する場合の促成教育向けには良いかも知れませんが、プロジェクトのデータモデル全体図を統合したり、スコープ全体のデータ構造を管理したり、データベースを中心に運用されるビジネスシステムを統括管理して行くデータ管理者の育成には向きません。

 オンサイトで開催される「データベース設計基礎講座」は、もちろんデータベースの基本的考え方やデータベースの在るべき姿から理解頂く事を目指しているので、データ分析/データモデリングの原理原則からご理解頂けます。
 また、厳選した演習問題と個別の徹底指導により、即戦力の分析力養成も可能なので、大量の分析作業を行う場合の担当者の促成教育にも適しています。
 もちろん、如何なる局面にもあわてる事の無い応用力が身に付くので、使用する技法やツールに関わらず、高品質のデータベース設計を行うスキル修得が出来ます。

 くれぐれも、従来のファイル設計のやり方で何とかなるのではないかなどと、見当はずれで根拠の無い自信を持つ事が無いようにお願いします。

オンサイトセミナー開催要領
開催日  オンサイト開催なので、開催日は個別に調整させて頂きます。 
 【データベース設計基礎】は、二日間(12時間)での開催となります。
 通常の二日間開催が難しい場合は、土日開催、平日夜間開催(一日3時間×4日)などの変則日程での開催も相談に応じます。
 変則日程で開催することで、既にプロジェクトに着手した後に、データベース設計力が不足だと分かった場合にも、他の作業への影響を最小限にしたスキル習得が可能です。
 データベース設計の方法を知らな良場合は、考えたからと言ってどうにかなる事ではないので、どうにもならないと気付いた時には、是非、早めにご検討下さい。
 なお、受講者の即戦力化を確実にしたい場合は、演習問題を増やした三日(18時間)のコース設計も可能なので、申込時に日程や料金についてご相談下さい。
会場  【データベース設計基礎】はオンサイト開催なので、研修の場所は申込者にご用意頂く事になります。
 必要な設備は、説明用スライドを映すプロジェクターとホワイトボードのみなので、通常の会議室があれば十分です。
 データベース設計を受注したベンダーやSierの場合、話が付けば客先で場所を確保して開催すれば、別に集まる手間が無いので、時間の節約になるし、ついでにユーザの参加も促せば、その後のコニュニケーション円滑化に役立ちます。
(開催場所によっては、実費で交通費・宿泊費を申し受けます。)
 定員  1回の研修定員は10名までとさせて頂きます。
 これは、回数を増やして受講料を取ろうと言うことでは無く、演習時に個別指導出来る人数に限界があるためです。
 但し、演習の個別指導が必要無い「聴講者」の参加に制限は無いので会場に入れるだけ入って貰って構いません。
 内容  内容はこのサイトで「データベース設計手順」と「データ分析手順」として説明しているものを、詳しく解説しながら、演習問題でスキルとして定着を図ります。
 前提  前提となる知識や経験は無いので、誰でも受講が可能です。
 データベース設計=データ分析/データモデリングの修得とは、ユーザインターフェースを使った業務分析と、作図要素の意味の理解と作図ルールの修得なので、IT知識やプログラミングのスキルは必要ありません。
受講料

 受講料は1名105,000円(本体 100,000円)です。
 但し、せっかくオンサイト開催なので、6名以上の参加分は割引とし、6名以上は630,000円で一定料金とさせて頂きます。
 また、聴講者の参加は、何人参加しても頂いても無料です。

開催条件  4名からの開催となります。
 但し、スケジュールが許せば、少人数の開催希望も検討させて頂きますので、先ずはご希望の人数でご相談下さい。
 効果  平均的な実績として、このセミナー受講者の30%以上が、データ管理業務の担当可能となり、残りの受講者もデータベース設計補助者として業務を分担することが可能となります。
申込方法

株式会社エフ・エム・エスのサイトから問合せメールでお申し込み下さい。


 このサイトには、情報システムをデータベースを中心にした、健全な運営へと誘導することで、今や3K職場と化しつつあるシステム現場を、情報技術でビジネスに効果的に貢献すると言う本来の姿に戻したいと言う目的があります。
 そのための第一歩が、ここでこだわる正しいデータベース設計です。
 実は、ビジネスシステムの開発から運用に至る作業局面や、情報系・DWHなどの利用局面で、あたらしく提案される工夫の多くが、データの一元管理を実現する真のデータベースを前提としています。
 逆に言うと、ビジネススコープ内のデータが、整合性が取れた形で一元管理出来ていない場合、能書き通りに効果を発揮する機能やツールはほとんど無いと言っても良いでしょう。
 DWHだBIだと言っても「このタイミングで出した値は、××締めが反映されていないので、別途集計した~集計表を反映して補正しないと正しい値にならない」などと言う事をやっていたのでは、本来求める迅速なレスポンスも、欲しい情報を満遍なく満たすパフォーマンスも実現しません。
 また、
 それらしがらみの全てをデータベース内に整理しないと、システム現場を3K職場から戻す事は出来ないと言う事です。
 今まで導入したものも、これから導入するものも、全て額面通りのパフォーマンスを実現するためにも、一刻も早い受講をお勧めします。

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